かのやばら園 2
ばらといえば英国です。英国の国花ですからね。
かのやばら園のばらも英国の種が中心で、関東と英国の専門家がバックアップしているようです。
かのやばら園には英国の他、フランス、ドイツ、オランダ、ベルギー、アメリカ、カナダの品種も栽培されています。
それぞれの国民性が花の種ひとつにも反映されています。
例えば、英国種には落ち着いた色の中にも国花たる風格を感じます。
カナダやアメリカのものは英国のものを親しみやすくした感じです。
フランスは中間色でどことなく優雅。
ドイツは花弁の輪郭がはっきりしているように思います。
花ひとつにもこのように各国の文化、国民性が出ているのも面白いですね。
この園の楽しみ方のひとつです。
大概の方が西洋の代表的な花と思っているばらですが、その原産地はどうやらヒマラヤあたりで我が国にも自生したいたようですが、園芸種として認知されるのは西洋文化の入ってきた明治期以降のようです。
自生しているくらいですから、他の西洋種よりは栽培に適しているのでしょう。
近年、日本発の新種が開発されているのは当然かもしれません。もちろん、園には日本種もあります。
当日は平日ということもあり、職員の方が大勢手入れをされておりました。
その姿はどことなく誇らしげでありました。
美しい花々の陰にはこういう方たちの日々の努力があってのことでしょう。
ばら園ではありますが、園にはばら以外もここかしこにありました。
あじさいも結構あったので梅雨の季節にはばらに混じってあじさいの花が目を楽しませてくれるでしょう。
今度は梅雨に訪問してみようと思います。