信州を味わう
先日の信州出張は業務多忙のため信州の風物を楽しむ余裕はほとんどなかったのが残念でした。せめて土産でもと思っていましたが買い物に行く暇もなく、やっと最後の夜に深夜営業のスーパーを覗いてみると、土産物コーナーを見つけました。
私のお目当てはブルーベリージャムです。学生時代に初めて信州を訪れて以来、毎回お土産としてブルーベリージャムを買っていましたから、もう習慣のようなもので、脳が勝手に「ブルーベリージャム!」と、反応しているのです。
ところが、季節はずれのなのかブルーベリージャムはない!
一瞬思考停止に陥りました。信州に来てブルーベリージャムなしに帰ったことはなかったからです。
しかし、いくら店内を探してもブルーベリージャムはありません。
現実を受け入れるしかないのです。
そこで親族への土産も含めて買ったのが、巨峰のジャム、リンゴジャム、りんごバターです。このうち自分用には巨峰ジャムとりんごバターとしました。
今日はその味見です。わざわざ隣町のお気に入りの店まで出かけてフランスパンを買いに出かけました。
さて、まずは巨峰ジャムです。これはブルーベリージャムの代替品として買ったのですが、ブルーベリージャムのようなきれいな青みではありません。もっと黒っぽい。見た目は今ひとつです。パンにたっぷりめに塗ります。
ブルーベリージャムとは違った熟成されたような濃厚な味わいです。これはこれで美味しい。
次はりんごバター。りんごとバターとは不思議な取り合わせで興味半分で買ってみたのですが、心配したバター臭さはありません。りんごジャムに少しだけバターっぽい味わいが加わるだけで癖のある味ではありません。これも美味しいです。爽やかさとバターのこくが同居する不思議な味です。もっと買えば良かったと少し後悔。
信州の果物は美味しいのはわかっていましたが、加工品もその良さを損ねることなく実に美味しいものでした。
信州北志賀に行く機会があれば、お土産にお勧めします。
リハビリ5回目
通院してのリハビリももう5回目です。
自主リハビリを欠かさずやっているせいか、日々調子が上がっていくので通院もまた楽し、の状況です。
「調子はいかがですか?」
「おとといは6000歩歩きましたが大丈夫でしたよ」
「痛くなることはありませんか?」
「調子に乗って無意識に走ったりすると痛かったりします」
「自分でストレッチやってますか?」
「朝夕やってますよ。おかげで調子良いです」
「そうですか。では、始めましょう」
仰向けになって脚の伸縮運動です。
今日は太ももの内側を押されましたが、とても痛いのです。
「痛いですか?痛いのは筋肉が凝っているからです」
自分では太ももの内側の筋肉を使っている自覚はないのでわかりませんが、ひざをかばって無理が行っているのでしょう。
「次はうつぶせになってください」
うつぶせになって脚を曲げ、尻に当てるストレッチは自分でも毎日やっているのですが、療法士さんがやると全然違います。効きます。力の掛けどころが違うのでしょう。
「今日は新しいストレッチをお教えします」
と、言ってゴルフボールを持ってきます。
「内側のくるぶしの下にボールを当てて体重をかけてください」
「いや、これは効く、痛いですね」
「次は外側のくるぶしの下に当ててやってみてください」
「これも効きますね」
「次は左です」
「いや、これは右より効きます」
「では、今度は親指の付け根から5センチのところにボールを敷いて前後に動かしてください」
「これも効きますね、痛いです」
「これを5本の指でやってください」
若いけどプロですね、この療法士さん。
私が同じくらいの年だったころよりもずっと立派だな。
今日もありがとうございました。
かのやばら園 2
ばらといえば英国です。英国の国花ですからね。
かのやばら園のばらも英国の種が中心で、関東と英国の専門家がバックアップしているようです。
かのやばら園には英国の他、フランス、ドイツ、オランダ、ベルギー、アメリカ、カナダの品種も栽培されています。
それぞれの国民性が花の種ひとつにも反映されています。
例えば、英国種には落ち着いた色の中にも国花たる風格を感じます。
カナダやアメリカのものは英国のものを親しみやすくした感じです。
フランスは中間色でどことなく優雅。
ドイツは花弁の輪郭がはっきりしているように思います。
花ひとつにもこのように各国の文化、国民性が出ているのも面白いですね。
この園の楽しみ方のひとつです。
大概の方が西洋の代表的な花と思っているばらですが、その原産地はどうやらヒマラヤあたりで我が国にも自生したいたようですが、園芸種として認知されるのは西洋文化の入ってきた明治期以降のようです。
自生しているくらいですから、他の西洋種よりは栽培に適しているのでしょう。
近年、日本発の新種が開発されているのは当然かもしれません。もちろん、園には日本種もあります。
当日は平日ということもあり、職員の方が大勢手入れをされておりました。
その姿はどことなく誇らしげでありました。
美しい花々の陰にはこういう方たちの日々の努力があってのことでしょう。
ばら園ではありますが、園にはばら以外もここかしこにありました。
あじさいも結構あったので梅雨の季節にはばらに混じってあじさいの花が目を楽しませてくれるでしょう。
今度は梅雨に訪問してみようと思います。
かのやばら園
今日は絶好の天気でした。先週の東京~長野出張で調子が良かったこともあり、自宅から60kmくらいのところにある鹿屋市のかのやばら園に行ってきました。県内なのに今回が初めての訪問です。もちろん「メフィスト」を履いてです。
観光立県の鹿児島ですが観光資源は薩摩半島から霧島あたりに偏っていて大隅半島には著名な観光地がないなかで最も知られたところではないでしょうか。それでも知名度はまだまだです。県外ナンバーは宮崎が多いのですが、県境にも近いので地元感覚でしょう。他は熊本、和泉、福岡などのナンバーを各1台見ました。
この園は数年前に園内のバラのほとんどが病害で枯れてしまいましたが、バラ栽培の本場、英国の専門家の支援もあり、復活したというストーリーがあり、果たして本当に復活したのかという興味とラジオで今が満開と報じていたので出かけてみました。
開園は9時なので自宅を8時前に出ましたが、9時10分くらいには到着しました。
券売機でチケットを買います。大人620円です。年間パスポートなら1860円ですから近郊の人はこちらを求めればだいぶお得ですね。
入園してまず感じたのはその広大さです。標高160mの丘陵に高低差を利用して園が広がっています。南国の陽光の下に色とりどりのバラが咲いている様は日本ではないように錯覚してしまいます。友人に写真を見せて「イタリアに旅したときの写真」と、言えば信じてもらえるかもしれません。
園の魅力は目を楽しませるだけではありません。甘い香りが鼻先をくすぐります。
「森林浴」ならぬ「ばら浴」(?)です。
まるで美しい女性に囲まれているような贅沢な気分になります。
羽田空港は足腰にやさしい
今回の信州行は東京を経由しての旅程でしたが、今まで気が付かなかったのが、羽田空港の通路が足腰にショックの少ないように配慮されていることでした。
羽田空港はこれまでに何十回も利用してきましたが、健康だったときには一度もそう感じたことはありません。
ところが、今回足腰を痛めてみると、各所に足腰に大きな衝撃を与えないよう配慮されていることがわかりました。もちろん全箇所ではありませんが、地元の鹿児島空港に比べるとはるかに充実していると思います。
例えば、九州へ行く便は羽田でも伊丹でも最も遠い搭乗口となっており、荷物検査を終えてもかなりの距離を歩かされます。
伊丹はまだコンパクトで良いのですが、広大な羽田では大変です。時間がないときなど本当に焦ってしまって走ったことも何度かあります。
その搭乗口に至るまでの通路の大半に「動く歩道」が設置されている他、歩道の脇の通常の通路にしても柔らかいマットが敷き詰められていて歩く際のショックを和らげてくれます。これは、足腰にガタが来た中高年にはまことに有難い。
元気なころは過剰サービスではないかと思っていたのですが、自分自身がこうなってみて初めてその意図が理解できました。
その他のフロアでも床の硬さを実感することはありませんでしたから、設計・施工上、何がしかの配慮がなされているのでしょう。
さすが「東京国際空港」です!
海外からの方も感心するのではないでしょうか。
まあ、我が国の主要な空港と地方の一空港を比較すること自体が無理なのですが、いずれ地方の空港にもそういう配慮が展開されていくことを望みます。
北志賀高原のホテル
滞在先の北志賀高原では、知人が手配してくれた「ホテルセラン」というところに3泊しました。特に高級なホテルということではありませんが、とても居心地の良いところでした。
まず、少し小高い丘の上にあり、そこから北志賀の市街地やリンゴ畑を見渡すことができます。
部屋も広く、都会のホテルのようなせせこましさはありません。
料理はバイキングです。人気の料理は牛しゃぶらしいのですが、和牛の本場鹿児島から来た私には物足りません。ホテルの人に聞くと北米やニュージーランド産とのことでしたが、それを考慮すると立派な味だと思います。
しかし、何よりも美味しいのは地元の野菜や山菜を使った素朴な田舎料理です。
特に信州ならではと思えるのが山菜です。久しく忘れていた噛みごたえのある食感、今の野菜にはほとんど無くなってしまったアクがあり、この時期に身体が喜ぶ渋みや苦みがあります。
それから野菜の倍以上と思われる食物繊維!そのせいか通じが良すぎて仕事中に困ったくらいです。
そして、今回のハードな仕事に一番ありがたかったのが温泉です。
ホテル本館の大浴場と別館の露店風呂があり、大浴場は昼間の清掃時間以外は自由に利用できるので帰りの遅い日など助かりました。
露店風呂は夕方から夜の10時までなので利用には制約がありますが、お風呂から北志賀の風景が見渡せ、天気の良い日など星が降ってくるようです。
料金も利用しやすい設定なのでおすすめです。
次回は観光で訪れたい宿ですね。
北志賀高原 信州よませ温泉 | ホテルセラン
標高2000m超の道路にて
東京から目的地の長野県の北志賀高原へは車で行きました。
普通なら高速で行くところを朝5時に東京を発ち、途中、高速道路を降りて標高2000mを超える峠を往くルートを選びました。
国道292号線(志賀草津道路)です。
標高が高いため積雪が春まで残るため、道路の一部は秋から春先まで通行止めで、今年は4月20日に解除になったばかりとのことです。
若い頃訪れた草津温泉の横を通り過ぎてどんどん登っていくと山肌にはまだ雪!
南国人には信じられない光景が広がります。
勾配がきつくなって行くと道路の脇は雪の壁です。
下の写真は標高2119m。ここはまだ群馬県でしょうか。一番高いところは群馬、長野県境の渋峠で標高は2172mで国道では最高標高らしい。
2000mと云えば九州最高峰の屋久島の宮之浦岳よりも高いということになります。
途中で車がいつもより力不足に感じましたが、2000mになると空気が下場の半分になるので当然です。
道路はもちろん曲がりくねっています。
山道の運転は慣れているはずが怖いのです。
高所恐怖症の気があるのでここまでの高さになると地が出てくるわけです。
しかし、絶景です。空気が澄み切って美味しい!
九州は観光名所に困らないところですが、それだけに他所の観光地に行っても余り感動しないのも確かです。
しかし、九州とはまったく自然環境の違う信州あたりは違います。
東北や北海道を訪れた際も同じように”違う”大自然に感動しました。
九州人には縁遠いかもしれませんが、是非、訪れてみてください。